キャッシュフロー経営で経営基盤強化!
- furukawa61
- 2024年1月9日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年4月24日
こんにちは!港区南青山で経理代行/記帳代行&会計・資金調達コンサルティングを行っているMeguro Accounting&Consultingの古川です。
前回はBSを重視した経営についてお話しました。
今回は、BSの中でも重要な「キャッシュフロー」について深掘りできればと思います。
健全な経営のためには、経営の源であるキャッシュフローに対する意識が非常に重要です。
「利益は出ているのに、なぜ現金がないのか?」や「資金繰りに困っている」とお悩みの方もいらっしゃると思いますので、今回はキャッシュフローについてお話していきます。

キャッシュフローとは?
キャッシュフローとは、企業の『お金の流れ』を意味します。
商品の仕入れをしたらお金を支払い、その後仕入れた商品を販売してこれが売掛金にかわり、後日その代金を回収します。
借入を行って資金を調達することもあると思います。このように経営活動で生じるお金の流れをキャッシュフローと呼びます。
キャッシュフローはPLでは見えない
企業の経営状況の把握にはPLが利用されることが多いです。
しかし、PLでは利益の発生時点で金額が計上されます。そのため、実際のキャッシュの流れとPLの動きは乖離することが多いのです。
これを発生主義といいます。
具体的な例は売掛金です。掛けで売上を計上したときPLではその時点で売上を計上しますが、売上の計上時点(請求の発行時点)ではキャッシュはまだ入っていません。
このように、PLだけでは実際のお金の流れはわかりません。
なぜキャッシュフロー経営が重要なのか
キャッシュフロー経営が重要な理由は資金ショートの問題です。
資金ショートとは、手元のキャッシュが減少し、企業活動に必要な運転資金が足りなくなることです。
黒字経営であっても、資金ショートをおこすと『黒字倒産』の危険性があります。
PLでどんなに売上があがっていて利益が出ていても、適切にキャッシュフローを管理できないと倒産してしまうリスクはあるのです。
倒産のリスクを避けるためには、キャッシュフローを意識し、会社の体力である運転資金を十分に確保する経営が必要です。
キャッシュフロー経営とは
キャッシュフロー経営とは、PLに示される会計上の利益だけではなく、『キャッシュをどうやって増やすか』を重視する経営のことをいいます。
例えば、売上を重視するあまり安易な値引きをしてしまうと、回収できるキャッシュは減少してしまいます。
売上を伸ばすための値引き競争は企業のキャッシュフローを棄損してしまうのです。
キャッシュフロー経営では、売上・利益はもちろん、キャッシュフローを意識した経営判断を重視します。キャッシュフローの現状を把握し、経営方針を立てることが重要です。
まとめ
キャッシュフロー改善の第一段階は、資金の流れの管理です。資金繰り表を作成し、自社のキャッシュの流れを確認しましょう。
売上の追求も大事ですが、キャッシュを生み出していかに増やすかという視点で経営を見直すことも重要です。
キャッシュを生み出さない事業は資金繰りを厳しくします。
キャッシュを生み出すことを重視して、資金繰りの安定した経営を一緒に目指しましょう!次回はキャッシュフロー経営の手法、資金繰り表の作り方といったさらに具体的な話をしていきたいと思います。
資金繰り表を作成したい方や、新たに資金調達を行いたいといったお悩みをお持ちの経営者の方はぜひ当社にお問い合わせください。

監修
目黒 夕紀子
公認会計士
米国公認会計士(USCPA)を取得後, 中央青山監査法人(現PWC監査法人)にて国内外企業の監査業務に従事。その後大手外資系企業において財務・国内及び・国際税務&レポーティング業務等を経験。後に大手消費財企業においてファイナンスコントローラーとしてファイナンス&プラニング、内部監査統制プロジェクトを担当
リーマンショックを機に目黒会計事務所に入所し公認会計士の勉強をスタート
目黒会計事務所では監査業務/会計/財務/税務/相続業務等幅広い分野で国内の中小企業をサポート
2016年公認会計士試験に合格し 公認会計士及び税理士として登録
現在に至る
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