融資でみられるポイントをご紹介!
- furukawa61
- 2024年1月16日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年4月24日
こんにちは!港区南青山で経理代行/記帳代行&会計・資金調達コンサルティングを行っているMeguro Accounting&Consultingの古川です。
今回は、金融機関が融資をする際に何をチェックしているのかをお話できればと思います。
融資審査では融資可能かどうかを判断するときに必ず決算書をチェックします。
融資担当者が決算書を見るときにどのようなポイントを見るのかを解説していきます。
融資担当者が決算書からどのようなポイントを見るのかをお話していきます。
①BS
・流動資産:現預金の残高は初めにチェックします。残高の大小だけでなく、売上高に対して現金預金残高が多いか少ないかがポイントです。
売掛債権は売上高に対して多すぎないかを確認します。滞留があると不良債権を抱えていると判断されます。
・固定資産:土地計上額が大きい結果、資産超過になっていないかが注目されます。ここから評価損の確認が必要かも同時にチャックされます。
・流動負債:税金負担を確認するため、未払消費税、未払法人税の額がチェックされます。また、短期借入金の金額を見て、金融機関からの借入が多いと借換の必要性も検討されます。
・固定負債:負債総額がチェックされます。
・株主資本:債務超過になっていないか、どの程度債務超過か 繰越損失はあるか等が見られるポイントです。
②PL
・売上総利益:粗利ベースである程度利益が出ているかが重要なチャックポイントです。
また、適切に在庫が計上されているかをチェックするため、期首製品棚卸高と期末製品棚卸高に大きなずれはないか等も確認されます。
・営業利益:営業赤字の場合、販管費を多少削減すれば黒字化できるか、それとも簡単には黒字化できないのかといった視点から見られます。
・役員報酬:利益ベースから見て適正な金額かどうかをチェックします。
・従業員給与:従業員数と比較し適正な金額か、また利益が十分出ている場合賞与支給はあるか等もチェックします。
融資しにくい企業とは?
①あまりにも取引金融機関が多いと、いい印象を持たれないません。
②十分な手許預金がない場合も返済能力が低いと判断されます。
③毎年あった売掛先が無くなった時は、なぜなくなったのかという理由にもよりますが融資がしにくいと考えられてしまいます。
④役員貸付金や従業員貸付金は毎年返済されずに滞留されている場合も、
法人と個人の分離ができていないと見られるため役員貸付金は解消した方が良いです。
⑤ノンバンク系からの借入は指摘される要素の一つとなります。
⑥実態が見えない法人(関連会社や知り合いの法人)からの借入についてもマイナス評価となります。
以下のようなリスクのある融資は絶対に避けます。
・短期倒産や短期で条件緩和先になるような融資
・資金使途違反や保証条件違反になるような融資
・融資の手間だけかかって、銀行にメリットのない経済的合理性に欠ける融資
融資に通るための対策!
①事業計画書を練る
融資を受ける際には、事業計画書の提出が求められます。
事業計画書の内容が薄いと、審査に有利に働きません。
借入金の資金使徒や今後の資金繰り計画だけでなく、市場や競合の状況や具体的な施策なども記載して丁寧に事業計画書を作成することが大切です。
誰が読んでも納得できる事業計画書を、丁寧に時間をかけて作成しましょう。
作成にお困りの方は、弊社がサポート致しますのでご相談ください。
②資金繰り表を練る
資金繰り表には会社の資金に関わる全ての項目をまとめます。
事業計画書では見えないお金の流れも詳しくわかり、事業計画に説得力がでます。
事業計画書と併せて綿密な資金繰り表を作成することが重要です。
③税金・公共料金を滞納しない
税金や公共料金は必ず滞納せずに期日内に支払うことが重要です。
返済能力や資金力があるということを金融機関に示すことができます。
税金や公共料金など、最低限の支払いができないと判断されると、返済能力がないとされ、信用情報に傷がついてしまいます。
クレジットカードの支払いも同様に滞納しないように注意が必要です。
まとめ
融資をしてくれる機関は、メガバンク、信用金庫、地方銀行、ノンバンクなど金融機関だけでもたくさんの種類があり、審査方法や融資審査の通りやすさなども異なります。
どの金融機関から融資を受ける場合であっても、事前の準備をし、信用を築くことが重要なため、はやめに準備をしましょう。資金繰りを改善したいとお悩みの経営者も弊社が資金繰り改善を徹底サポート致しますので、ぜひお問合せ下さい!

監修
目黒 夕紀子
公認会計士/税理士
米国公認会計士(USCPA)を取得後, 中央青山監査法人(現PWC監査法人)にて国内外企業の監査業務に従事。その後大手外資系企業において財務・国内及び・国際税務&レポーティング業務等を経験。後に大手消費財企業においてファイナンスコントローラーとしてファイナンス&プラニング、内部監査統制プロジェクトを担当
リーマンショックを機に目黒会計事務所に入所し公認会計士の勉強をスタート
目黒会計事務所では監査業務/会計/財務/税務/相続業務等幅広い分野で国内の中小企業をサポート
2016年公認会計士試験に合格し 公認会計士及び税理士として登録
現在に至る
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